授乳中のインフルエンザ対処法に関する記事

授乳中インフルエンザに感染!治療薬/母乳育児の継続は?

授乳中インフルエンザに感染!治療薬/母乳育児の継続は?

授乳中にインフルエンザに感染したら?母乳育児を続けてOKか、治療薬の安全性、何科を受診すべきかについても触れていきます。

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授乳中のインフルエンザ治療薬の安全性/母乳はあげちゃダメ?

いよいよ空気が乾燥し、例年通りインフルエンザが流行しやすい冬の時期がやってきました。
授乳期間中は出産のダメージがまだまだ体に残っていて、母乳を作るために体力を使ってインフルエンザにもかかりやすい状態です。日頃からインフルの流行情報には充分耳を傾けておきたいところですね。

授乳中にインフルエンザに罹った場合、母乳や赤ちゃんへの影響を考えると薬を拒否してしまいがちですが、赤ちゃんの健やかな成長のためにも、薬を飲んでしっかり治療をすることはとても重要です。

今回は、授乳中のインフルエンザの治療方法治療薬の安全性母乳育児は中断すべきか否かについてご紹介します。授乳中のママも安心してインフルエンザの治療を受けるために、ぜひチェックしておきましょう。

インフルエンザは早期発見・早期治療が重要!

医師の診察を受ける女性

インフルエンザは飛沫感染と接触感染が主な感染経路です。飛沫感染とは、患者の咳やくしゃみなどのを直接吸い込むことで体内にウイルスが侵入して感染すること。
一方接触感染とは、ウイルスが付着した所に自分の手が触れ、その手で鼻や口などの粘膜に触れることでウイルスが体内に侵入して感染することです。

季節性インフルエンザは例年12月から4月にかけて世界中で猛威を振るう感染力の強い感染症で、発熱や頭痛など風邪の症状と似ているものの、肺炎やインフルエンザ脳炎などの合併症を発症しやすい恐ろしい病気として知られています。

一番効果的にインフルエンザを予防できる方法は、ワクチンの予防接種です。インフルエンザの予防接種は不活性化ワクチンという母乳や赤ちゃんには影響を与えないものなので、授乳中の女性も安心して受けることができます。

流行期の感染予防はもちろん大切なのですが、ワクチンを接種をしていても感染してしまうことがありますし、卵アレルギーがあるために予防接種できない人もいます。そのためもしインフルエンザに感染した場合は、タミフルやリレンザ等の抗インフルエンザ剤を使って早期に治療を開始することが大切です。

授乳中にタミフルやリレンザを服用しても問題はない?

多くの人は授乳期間中に薬を飲むことをためらいがちですが、ママがインフルエンザにかかるリスクで見逃せないのが赤ちゃんへの二次感染の可能性です。

赤ちゃんがママのインフルエンザに感染してしまうと、重症化しやすく命に関わるリスクも高くなるため、もしインフルエンザに感染したらママは早期に抗インフルエンザ薬を服用することが重要です。薬の影響を心配しすぎるのはやめて、医師の指導の下で安全に治療を行いましょう。

タミフル

タミフルカプセル

タミフルは現在もっともよく利用されている抗インフルエンザ薬の一つ。インフルエンザウィルスを抑える高い効果のある抗インフルエンザ薬で、2016年からは新生児や乳児のインフルエンザに処方される「タミフルドライシロップ」が、保険適用の対象にもなりました。(注1)

国立成育医療センターではタミフルを、授乳中に安全に使用できると思われる薬として紹介しています。(注2)

日本産婦人科学会も、飛沫感染や接触感染へのケアをしっかりと行っていれば、タミフル服用中でも条件付きですが「直接母乳を与えてよい」としています。(注3)

リレンザ

リレンザはタミフルと違い、パウダー状の薬を専用の吸入器を使って吸い込むタイプの抗インフルエンザ薬です。
吸入によりインフルエンザウィルスの活動の著しい呼吸系統の患部にピンポイントで作用し、効率よくウィルスを抑え込む効果がある薬剤として活用されています。

母乳への移行はほとんどなく、日本産婦人科学会はリレンザに関してもタミフル同様に授乳中に安心して使える薬剤のため、授乳中でも早期の服用が重要であるとしています。(注3)

ただしリレンザは気管支喘息や肺疾患などの呼吸器系の既往症を持つ人が服用すると、気道が過剰に刺激されて既往症を悪化させる副作用が認められていますので、呼吸器系が弱い人は医師に相談しましょう。(注4)

インフルエンザにかかっても授乳は続けてもいい?

赤ちゃんを産んで間もない授乳期間中のママは出産のダメージから体が回復しておらず、赤ちゃんのお世話や授乳で体が疲労しがちなので、高齢者と共に感染リスクが高く、かつ重症化しやすいとされています。

授乳中にインフルエンザにかかると赤ちゃんのお世話にも支障が出てしまいますし、赤ちゃんへの二次感染も心配ですから、万が一感染してしまった場合には適切な対処が必要となります。

母乳から赤ちゃんへのインフルエンザ感染はほぼない

赤ちゃんに授乳する母親

ママが授乳期間中にインフルエンザに感染すると、赤ちゃんへの二次感染が心配になり、「母乳からウィルスに感染しないの?」と考えてしまうでしょう。

インフルエンザウィルスは感染者の唾液などを介した飛沫感染と接触感染により広がりますが、厚生労働省や日本産婦人科学会は母乳からの感染はほぼないとしており、日本産婦人科学会も「原則、母乳栄養を行う」ようにお知らせしています。(注3)

確かに赤ちゃんに授乳しても100%感染しないとは言えません。ウイルスのついた手や口などの接触やママの呼吸によって、授乳中にインフルエンザウィルスが赤ちゃんに感染するリスクはあります。ただし母乳自体には感染力はなく赤ちゃんにとってよい栄養源ですので、無理に粉ミルクに変える必要はありません

母乳には赤ちゃんを守る感染防御因子が含まれている!

母乳には母体の細胞や免疫物質が含まれていて、与えることで免疫力の低い赤ちゃんの身体をサポートし、感染症から守ってくれるというメリットがあります。またインフルエンザに感染しても、その免疫力により軽症で済むケースも多いと言われています。

ただし、インフルエンザ感染時の授乳には条件があります

高熱などの症状が続いている状態での親子間の濃厚な接触は、赤ちゃんのインフルエンザの感染リスクを高めてしまいます。

治療をしながらの授乳はママの身体にとっても大きな負担を強いてしまい、症状の重篤化を招く可能性もありますので、赤ちゃんへの直接授乳はママの症状が改善してから、身体に無理のかからない範囲で行うようにしましょう。

インフルエンザ発症後に授乳できる3つの条件

・2日間以上抗インフルエンザ薬を服用している
・熱が下がり平熱に戻っている
・咳や鼻水などの症状がほとんど見られない

母乳育児を中断している間、乳腺炎予防や母乳の分泌維持などのためにできるだけ搾乳は続けたほうがよいでしょう。それでも張って痛みがある場合は、冷やすと痛みが和らぎます。

もしインフルエンザ発症後の授乳条件を満たしていない場合も、母乳を与えることはできますが、直接授乳はお世話できるくらい不調が回復してからとしましょう。

条件を満たさない場合の母乳の与え方

・搾乳して、感染していない家族に与えてもらう
・直接授乳をする場合は、身体を清潔にしてマスクや清潔な衣服を着用し、手洗いをしてから行う
・搾乳か直接授乳かは、咳やくしゃみによる飛沫感染の可能性をよく考えて判断する

赤ちゃんのお世話を行うときの注意点

オムツ替えをされる赤ちゃん

授乳だけではなく、おむつ替えや抱っこといった何気ない赤ちゃんのお世話の中にも、二次感染のリスクは潜んでいます。

授乳と同様、赤ちゃんへのお世話もママの身体の負担にならない範囲で行うことが大切なのですが、マスクや手洗いうがいをするだけでも二次感染防止となります。
赤ちゃんへのお世話も、しっかり感染を広げない対策をとるようにしましょう。

ママの身体の回復を助け、症状の改善を進めていくためにも、ママはゆっくり体を休める必要があります。
無理をせずに休めるときは積極的に休む、周りの人の手を借りるなど、できるだけ周りに助けを求めて、無理のない範囲で治療をしながら育児を行うとよいでしょう。

発症後に赤ちゃんのお世話をする際の注意点

・赤ちゃんのお世話をする前はしっかり手を洗う
・不織布性のマスクや清潔な衣服を身に着ける
・赤ちゃんの顔に向かって咳やくしゃみなどをしない
・哺乳瓶や乳首の洗浄や消毒は、通常通りに行う
・顔や口に触れるガーゼなどは、授乳のたびに新しいものに交換して清潔なものを使う

授乳中にインフルエンザに感染したら何科を受診すべき?

早期に適切な治療を始めることができれば、インフルエンザの症状は軽く済ませることができます。
インフルエンザに感染している人と接触したあとで、自分にも発熱などの初期症状が現れた場合には、迷わず医師の診断を受けましょう。

産後間もない授乳期間中に体調が悪くなった場合には、かかりつけの産婦人科を受診するのが一般的なのですが、産婦人科には感染リスクの高い妊産婦が集まっていますので、インフルエンザが疑わしい場合には周りに感染を広げないよう、一般病院の内科を受診しましょう。

どこを受診したらよいかわからないときは、お住いの自治体で設置している地域の発熱相談センター、保健所、インフルエンザ相談窓口などに問い合わせてみましょう。

受診の際は感染防止/予防のためにも必ずマスクを着用し、混み合う時間帯は避け、電車やバスなどの公共交通機関ではなく、自家用車やタクシーを利用するようにしてください。

病院受診の目安

・発熱や関節痛などのインフルエンザの初期症状が表れている
・一度改善したインフルエンザの症状が再び悪化している
・黄色いたん/血混じりのたんが頻繁に出る
・胸背部や腹部の痛みや圧迫感がある
・下痢や嘔吐を繰り返す
・下痢で脱水症状を起こしている
・息切れがする

こんな時は救急車を呼びましょう

・呼吸ができず、立ち上がれない/歩けない
・意識がハッキリしない
・けいれんが起きている

日頃からインフルエンザを予防することが大事です

両手を泡立てて洗う女性

授乳期間は比較的外出をせずに済む時期ですが、完全に外の世界と接触を断つことはできません。インフルエンザにかかると自分自身の生活も赤ちゃんのお世話も大変になりますから、まずはしっかりと予防策をとりましょう。

計画的に予防接種をうけること、マスクなどで予防することも重要ですが、一番大事なのは、インフルエンザに負けない健康な身体を作っておくことです。
免疫力を上げるためにも、また、美味しい良質な母乳を赤ちゃんにあげるためにも、たっぷりと様々な食材から栄養をとり、充分な休息をとりながら健康的に赤ちゃんとの生活を楽しみましょう。

日頃からのインフルエンザの予防対策

・ドアノブなどの人の手にふれる部分はこまめに拭き掃除で除菌する
・加湿器などを使い、室内の空気の乾燥を防ぐ
・人混みを避け、電車やバスなどの公共交通機関は混む時間帯を避けて利用する
・バランスの良い食生活を心掛ける
・適度な運動を心掛ける
・十分に休息をとる
・外出の際にはマスクをする
・外出先から帰ったら、手洗いうがいをする

治療も授乳も前向きに取り組みましょう

授乳期間中はママの身体と赤ちゃんの身体が母乳を介して繋がっているだけでなく、親密な距離で接触して生活しています。そのためインフルエンザのように感染力が強く重症化すると危険な感染症は、ママだけの問題ではなく大事な我が子の生命に危険を及ぼす可能性を秘めています。

日頃から予防対策をしっかり行い、まずは自分達家族がかからないことを第一に考えていきましょう。

それでももし感染してしまった可能性がある場合、できるだけ早く抗インフルエンザ薬を服用することが、重症化や赤ちゃんへの二次感染を防ぐのに有効です。周囲でインフルエンザが流行り出し、発熱などのインフルエンザの症状に気づいたら、速やかに病院を受診して薬を服用しましょう。また家族の協力を借りながら、あくまでも無理のない範囲で治療や授乳、お世話に取り組むとよいでしょう。

参考文献

  • 注1:
  • 注2:
  • 注3:
  • 注4:

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