実は自然なこと!?離乳食開始後の赤ちゃんの便秘原因と解消法
今までずっと、栄養は母乳やミルクなどの水分でとっていた赤ちゃん。6ヶ月頃から始める離乳食は、とろとろのおかゆから始まり、だんだん固形食に近づけていくためのいわば食べる練習です。
初めての離乳食作りに頭を悩ませるママも多いのではないでしょうか。それなのに、離乳食を始めた途端に便秘になってしまって…「離乳食の作り方が悪かったの?」と、さらに悩んでしまっているかもしれません。
しかし、ママの離乳食の作り方や与え方に原因があるわけではないでしょう。
離乳食も水分たっぷりなのですが、母乳やミルクに比べたら、赤ちゃんの水分摂取量は確実に減ってしまっているのです。
「便秘でかわいそうだから」と離乳食をやめる必要はありません。離乳食を進めながら、便秘解消、便秘対策をしていきましょう!
離乳食初期の赤ちゃんの便秘には、イモ類や果汁がおすすめ

食物繊維の豊富な食べ物と言えば、芋類などの野菜や果物です。便秘解消に役立つ食品は基本的には大人と同じですが、見落としがちなのが水分です。普段の離乳食作りで意識的にこれらを増やせば、赤ちゃんの便秘は解消しやすくなります。
離乳食を始めたばかりの5~6ヶ月頃でも、10倍粥に慣れてきたら野菜に進めますので、食物繊維の豊富なさつまいやジャガイモ、かぼちゃのペーストをポタージュスープ状にして食べさせてみましょう。
また野菜には「不溶性食物繊維」と呼ばれる便の量を増す食物繊維が豊富ですが、果物には便を柔らかくする働きがある「水溶性食物繊維」が豊富です。これらの食物繊維は2:1の割合で摂れるとベストと言われていますので、イモ類で改善しない場合は離乳食で初期から与えられるりんごなどの果汁を与えたり、水で薄めて哺乳瓶で飲ませたりするのもおすすめです。
離乳食中期後半の赤ちゃんの便秘には、海藻類がおすすめ
離乳食中期になると食物繊維の豊富な野菜や果物を食べられるようになる赤ちゃんが増えますので、初期の便秘状態から脱することができたという子も増えますが、中期になると流動食から次第に形のある状態に変わりますので、引き続き便秘への注意が必要です。
8ヶ月の後半になるとひじきやわかめなどの海藻類から食物繊維が摂れるようになりますので、便秘に悩んでいる赤ちゃんにはすりつぶしておかゆに混ぜて与えてみましょう。
ただし赤ちゃんのお腹の調子が悪い時は、大人と同じように海藻類はNG。海藻類は不消化ですので便にそのまま出てきます。赤ちゃんの好みや体調を見ながら、調子のいい時に無理なく少しずつ試してください。
離乳食後期の赤ちゃんの便秘には、キノコ類がおすすめ

離乳食後期に入る9ヵ月を過ぎる頃には、もうだいぶ食べられる食材が増えてきます。この頃からは、えのきやしいたけ、しめじなどのキノコ類もおすすめです。
ただし歯茎では噛み切れませんので、細かくみじん切りにしてあげましょう。赤ちゃんも、キノコを歯茎ですりつぶす食感がくせになるかもしれません(!?)。
便秘解消には食物繊維豊富な食材で離乳食作り!月齢に合った食材を上手に取り入れましょう。
もちろん水分補給も忘れずに!果汁や汁物とあわせた献立で、楽しい食卓にしましょう♪
ささっと簡単!おやつで便秘解消!
便秘に効く、特に調理要らずな簡単食材といえばバナナ&ヨーグルト。
バナナは離乳食初期から、プレーンヨーグルトは生後6ヶ月頃から与えられますので、おやつとして少しずつ与えてみましょう。
また、プルーンも便秘には効果的ですが、そのままでは赤ちゃんは食べられません。柔らかく煮て、離乳食初期には裏ごし、中期にはすりつぶし、後期にはみじん切りであげてみてください。